北信流 お酒の珍しい飲み方?儀式 [長野県]
あまりお酒に関してのうんちくは語れないが、2009年12月の忘年会のとき久しぶりに「北信流」の儀式を見ることができた。
この北信流についての詳細な内容については検索していただければ説明が出てくると思います。この儀式は最近「歴女」という人たちがいるくらい歴史に興味がある人が増えたのでご存知かと思いますが、真田と関係がある松代藩が関係しているらしいです。
他の都道府県や長野県のほかの地域の実情は良く知りませんが、謡曲(うたい)をやっている人は年配に多い。若い人でやっているという人は今のところ聞いたことはないが、わりとポピュラーなものです。
結婚式や宴会、その他人が集まってお酒を飲むようなときはよく行われている。ただしこの儀式をこなせる人がいるかどうかにもよりますが。
今回忘年会では当然60歳前後の人が謡(うたい)ができるので、宴会の後半になると主催者を中心とした3名を選び、それぞれにお酒をつぐ人(介添役)も選びます。またお肴(さかな)と呼ぶ短めの謡をやる人も選びます。これらは通常は招待された人の中から誰かが言い出して選びます。
正式にやるとお毒見役の人が先に杯でいただいてからだが、最初から3名が杯にお酒を注いでもらい、そこで肴がスタートする。終わったところで杯を飲み干す。
通常は、もらった人が差し上げた人に対して同じことをやる場合を「お返し」としてやるが、結婚式のように「お返し」という言葉を嫌うような場合はやらない。
ここまでで「中締め」になる。
北信流と関係ないと思うが、宴会の最後には「万歳」か「一本締め」「三本締め」といった儀式も行う。幹事さんが「あるを尽くして」といって、宴会中の食べ残しをそれぞれが食べて、そのうち人が順々に立ち去っていく。
ちなみに北信とは、信州(信濃の国)の北の地域、松代は長野市であり、その長野市より北と北東の長野県の地域になる。
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